SPY×FAMILY – Episode 25 [English Sub]
Japanese
(鐘の音)
失礼ですが IDと招待状を。
ハミルトン様ですね どうぞ お通りください。
<イーデン校懇親会。
半期に 一度 インペリアル・スカラーと その親
および かつて そうであった
OBの一部だけで開かれる 伝統行事で
政財界の大物をはじめ
学者 技術者 芸術家 アスリートなど
その顔ぶれは そうそうたるものであった>
今年も いかつい警備ですなぁ。
そりゃまあ VIPだらけですからね。
保安局員も うろついてると思うと 妙に緊張しますな。
《ロイド:首脳会談並みの 警戒態勢だな…。
想定はしていたが これほどとは…。
やはり 潜入は厳しいか。
そう… インペリアル・スカラーを経ず 会場へ潜れれば
これほど楽なことはないのだが まあ そんなに都合よく運ぶなら
はなから オペレーションストリクスは 発案されていない…。
過去 西の情報機関が
何度か 潜入を試みて 失敗に終わった。
相手の警戒を強めただけの
この失態を 繰り返してはならない。
会場となる 知恵の塔 正面の入り口以外は
はめ殺しの窓が いくつか あるのみ。
塔の屋上は 庭園となっているが
上からの侵入は 目立ちすぎて論外。
地下からの経路も 現状では 見込みのあるルートなし。
唯一の入り口では 徹底的な身元確認と ボディーチェック
それと 最新鋭の探知機。
変装して通ることも
誰かに 盗聴器を仕掛けることも難しい。
周辺に 塔より高い建物は ないため
監視による読唇も 不可能。
何日も前から 建物に潜伏する案は…?
いや それも かなりのリスクだ。
会場への潜入は 打つ手なし…。
いや 多少 強引にいけば 不可能ではないだろう。
一度きりの潜入。
例えば デズモンドへのアクションが 暗殺だったなら
十分 可能だったかもしれない。
だが ストリクスの目的は デズモンドへの継続的な接触。
懐に潜り 情報を引き出すこと。
仮に 諸条件をクリアできたとして
誰かに成り済まし 近づこうとした場合…》
(ドノバン)この間は どうも。 えっ? 私 出席してませんが…。
《著名人だと 足がつきやすいし
子どもと同伴なら なおのこと ハードルが高い》
今日のパパ なんか変!
《かといって 学校関係者や 給仕に成り済ましても
会話にすらならん。
疑念を残すような策は NGだ。
用心深いデズモンドが
二度と 出席しなくなる可能性もある。
やはり ロイド・フォージャーとしての 接触が最善か…。
今 できることは 次回のための 下見と仕込み。
塔の外で デズモンドと 接触できる機会は ほぼないが
少しでも 可能性のある線を 探っておくか》
では 本日の授業は ここまで。 (鐘の音)
午後は 懇親会のため 休校となる。
用のない生徒は さっさと 下校するように。
懇親会か~ どんな世界なのかしら?
セレブが たくさん集まるんでしょ~。
宇宙飛行士のヤーチャイカが 講演に来るって!
女優のエイミーも。 え~ マジで!?
ねぇねぇ ダミアンくんちのお父様も いらっしゃるの?
お兄さん インペリアル・スカラーだもんね~。
(ベッキー)半日授業って ウキウキ!
って 聞いてる?
(電話のダイヤルを回す音)
ダミアン:セシル寮1年の ダミアン・デズモンドです。
デミトリアス・デズモンドに 取り次ぎ お願いします。
(デミトリアス)なんだ? や やあ 兄貴…。
用件は? ああ ごめん。
明日なんだけど… 兄貴 懇親会 出るだろ? ああ。
父上に会ったら 伝えといてほしいんだ。
会が終わったあと
ちょっとだけでも 会えないかなって…。
第2図書館裏の 中庭で待ってるって。
伝えておく。 だが 期待はするな。
父上は 忙しい。
うん…。
それだけか? うん。
そうか じゃあな (通話が切れる音)
ねぇ お父様に ご挨拶させてよ。
今日 うち パパが迎えにくるから一緒に!
ねっ? え~ ずる~い!
ねぇ ダミアンくん 私も。 うるせえな!
(3人)あっ…。 (エミール)あぁ~。
(ユーイン)ダミアン様!
《アーニャ:次男 今日 悪のボスと会うつもり…》
ねぇ 今日も お買い物しない?
《アーニャ おされ作戦も だめだった。 かくなるうえは…》
「うちの父に会うと お得満載です!」
「ほう…」
《次男を尾行して 直接 ボスと対決する!》
先週から なんなんだ テメエは!
気持ち悪ぃんだよ! ついてくんな!
(ユーイン)ダミアン様 アイツ ひょっとして ダミアン様の…。
な なんだよ。
ダミアン様の お父上に取り入ろうと 我々のあとを…。 ガッ!
(エミール) そうです 他のヤツらと同じですよ!
クッ… バカバカ ブ~ス! あぁ…。
(ダミアン)たんそくブ~ス! まあ ひどい!
二度と近寄んな! キモキモストーカーゴリラ!
アーニャ もう一度 アイツを殴ろうと思う。
だめよ 退学になっちゃうわよ。
《ゲッ! やはり ダミアンとの仲は 悪いまま…。
プランBは 望み薄か…》 《ハッ! 父!?》
《いや コイツなりに 仲直りをしようと
努力してるのか? 偉いぞ。
とりあえず今は 会場外で
父親と接触するかもしれん ダミアンのほうを…》
あっ! 待って~! アーニャも ボスと戦う~!
え~ もう 帰ろうよ~!
もう 待ち合わせ場所に 行くんですか?
お父上が来るの 会が終わってからですよね?
まだ 何時間もあります。
《やはり 親子で待ち合わせを…。 しめたぞ!》
せっかくだから 会場の近くにでも行ってみます?
うわ~ ものものしいですね…。
ヒィー インペリアル・スカラーだ… 俺 ちびりそうです…。
すごいなぁ お父上は この中でもVIP中のVIPですもんね。
その ご子息であるダミアン様も…。 うっ!
ダミアン様?
やっぱ 父上と会うのやめる。 (2人)えっ!?
《なんだと!? マズい!》
そうだよ 父上は すごいんだ。 忙しいんだ。
俺なんかに かまってる暇 あるわけない。
もっかい 兄貴に伝えてくる。
待ち合わせは 中止に…。
そうはさせない!
なんだよ まだいたのかストーカー!
フッ 次男ビビってる。
アーニャには わかる。 あっ!?
《な なんだ コイツ… まさか 俺の心を!?》
ハッ! ア アーニャ知ってる…。
えっと お前が
この間の 国語のテスト 50点しか取れなかったことを…。
な!? なぜ それを…。
てか 今 それ関係ねえだろ。
フフフ 後ろからのぞいた。
《アーニャちゃんが 本格的なストーカーに…》
お前 テストだめだったのが 父上にバレるの ビビってる。
アーニャも 17点だったから 気持ちは わかる。
お前と 一緒にすんな!
アーニャ 父に好かれてるのか わからないから ちょっぴり怖い。
いっつも 怒られてるし…。 《アイツ…》
でも アーニャ 信じてる。
父が好きだから… だから
アーニャ 赤点のテストでも 堂々と見せることにしてる!
あっ…。 (3人)えっ…。
なんの話だっけ? さあ?
クソッ! あっ ダミアン様 どこへ?
《なんか バカらしくなってきた》
中庭だよ 父上を待つ!
(エミール)ダミアン様! ビビってなんかねえし!
フッ…。
《よくわからんが… よくやった アーニャ!
挑発が ラッキーな結果に…》
えっ アーニャちゃんも待つの!?
なんで!? 車 待たせてるし 帰ろうよ!
《ハッ! もしかして
アイツとの結婚を 視野に入れて ご両親に 挨拶を…。
本気? 本気なのね アーニャちゃん!》 フッ。
《わかったわ アーニャちゃん 一緒に待つわ!
あなたの覚悟 見届けてあげる!》
(寝息)
違ったわ… 全然 本気じゃなかったわ。
マーサ アーニャちゃんを車まで。
帰るわよ。 (マーサ)かしこまりました。
アーニャちゃんって ホント 自由よね~。
あっ 先生 さようなら!
はい さようなら。
(ベッキー) でね~ アーニャちゃんってば…。
《レプリカを作っておいて 正解だったな》
《会は 何事もなく終わったか。
警備の配置 人や物資の流れ 推移 得るものはあった。
あとは… おでましだ デズモンド。
さて 向かう先は…。
よし!》
(ユーイン) そろそろ 終わりましたかね~。
う~ん…。 ふあ~。
う~ん…。 んっ?
ああ すまん 君たち
羊のキーホルダーが 落ちてなかったかな?
娘の 大事なものらしいのだが
この辺で 落としてしまったらしく
捜してこいと 泣かれてしまって…。
あぁ… もしかして これ?
そこに落ちてた。 あ~ これこれ!
ありがとう 助かったよ。 あれって アイツのだよな?
いや~ よかった。 オッサン もしかして
フォージャーのお父さん? んっ?
《オッサン…》
そうだが ああ 君たちは あの子のクラスメート?
あれ… 違ってたら ごめん
君は もしや ダミアン・デズモンドくん?
そ そうだよ。
本当に 申し訳ない! わっ!?
入学式の日の件 うちの娘が たいへん失礼した!
えっ… あぁ…。
後日 お宅まで おわびに伺ったが ご両親にも君にも会えずで
ずっと 気がかりだったんだ。 いや 俺 寮暮らしだし。
娘の不始末は 僕の責任だ。 本当に すまない!
いや 別に…。
改めて ご両親のほうにも 謝罪をしたいのだが…。
あっ ダミアン様 あそこ! お父上たちが…。
《本当に申し訳ない ダミアンくん。
任務のために 少しだけ
親子の対面に 割り込ませてもらう…》
父… 上…。
坊ちゃま 誰です その男は?
えっ? ああ クラスメートの親だよ。
あ あの デズモンド総裁で いらっしゃいますよね?
おい 下がれ 外してくれないか。
(ドノバン)よい。 なんだね?
私の娘が ご子息に 大変な非礼を働いた件で
ひと言 おわび申し上げたく…。
ああ 申し遅れました
私
ロイド・フォージャーと申します。
忘れるな ここは 敵地のど真ん中。
あの学校は 今
冷たい戦争の フロントラインだ。
私 バーリント総合病院に勤務している ロイド・フォージャーと申します。
うちの娘が ダミアンくんに 暴力をふるった件で
改めて おわびさせていただきたい。
ダミアンくんには もちろん
ご家族にも たいへん 不快な思いを…。
《国家統一党総裁 デズモンド。
過去の新聞や テレビでの発言 著作物
その他 彼の人物像を 推し量れそうな
すべてに 目をとおした。
だが 表に 顔を出さなくなってからの
彼を知るすべは ゼロに等しい。
どうすれば 彼の懐に入れるか?
どうすれば ロイドに 興味を持ってもらえるか?
彼は 何に共感し 何に 怒りを覚えるのか?
探るしかない! この会話の中で…。
そして いずれ暴き出す。
この男の腹の中 戦争計画のすべてを!》
本当に 申し訳ございません。
つきましては 改めてお宅まで伺い 正式な謝罪を…。
ああ 君だったか。
その件は 家の者から聞いてるよ。
忙しくて 対応できなかったのだ すまないね。
《父上… 俺のこと 気にしてくれてた?》
では 後日 おわびの品を持って…。
いや 結構。
子どもどうしのケンカだろう? ですが…。
父上! デズモンドの人間が殴られたのですよ?
それでいいのですか!?
ご子息の おっしゃるとおりです。
どのような事情であれ 手を出したのは うちの娘で…。
この償いは 必ず…。
結構だ。 お気遣い 感謝する。
《にべもなし… か》
寛大なお心 痛み入ります。
《深追いは 逆効果だな…。
少しでも怪しまれたら 計画は 水の泡だ。 慎重にいこう》
ち 父上…。
《やっぱり 俺のことなんか どうでもいい?》
俺は 屈辱だったんです! 顔だって腫れた!
なのに…!
《なんでだよ… もっと怒ってよ 俺のために!》
フゥ~。
うっ!
なんでも… ないです…。
ごめんなさい…。
いや… 君の怒りも もっともだ ダミアンくん。
二度と このようなことのないよう 教育を徹底するよ。
とはいえ 正直 うちの娘は ハチャメチャすぎて
私も どうしていいか 自信がない…。
《3人:オッサンも苦労してんだな…》
もちろん 私の 監督責任なのですが
子どもを 完璧に コントロールすることなど
不可能だと 痛感しました。
自分の子だから 支配できるなんて 思ったらだめですね。
勝手な期待や失望ばかりで よろしくない。
いや ホント 子育てって難しいですね。
君は 正しい。
血の つながった子であろうが 所詮は 他人。
他人を 真に理解するのは 不可能だ。
人と人は 結局 永遠に わかり合えん。
《だから 他国を 武力で ねじ伏せるのか?
それが お前の本質か デズモンド!》
まったく そのとおりですね。
私は 精神科医を やっているのですが
患者さんの心なんて 実は 1割も
わかってあげられてないんじゃ ないかなって。
《そうだな 「話せばわかる」は理想論だ》
理解できるなんて思うほうが 傲慢なのかも。
《だが…》
大切なのは それでも歩み寄る努力です。
うちは 娘の言動が ことごとく意味不明なのですが…。
アーニャ 今日 お菓子屋さんで 人質交換してこようと思う。
そうか 頑張れ
わからないなりに そのままを受け止めようと
なるべく 対話の機会を 設けるようにしています。
まあ うまくいったり いかなかったりですが…。
《俺は 情報を集め 理解を探る道を手放さん。
諜報員だからな》
総裁も そんなふうに ご多忙のなか
わざわざ 息子さんに会う時間を 作られたのでは?
そうかね。
たいへん失礼ながら
私は 統一党の政策に 批判的な立場だったのですが
ダミアンくんのレポートを聞いて 少し 興味が湧きました。
総裁は 真剣に 国益のことを 思ってくださっているのだなと。
今度 後援会などに 参加してみようかなと。
単純ですかね アハハ…。
でも それくらい すてきなレポートでした。
もういいよ オッサン やめろよ。 ハハハ… ごめんよ。
君は おもしろい男だね。
フォージャーくん… と言ったかな?
うん 楽しい ひとときだったよ。
《潮時か… 今回は
名前を 覚えてもらっただけでも 上々だろう。
SPの顔と特徴も 把握できた》
貴重なお時間を ありがとうございました。
ああ そうだ。 んっ?
アーニャの話 君に しゃべったこと ないしょで頼むよ。
アイツ すごく あまのじゃくだから。
アイツ そんなに 君のことを 嫌ってるわけじゃないと思うんだ。
仲よくしてもらえたら うれしいな。
あっ… べ 別に 俺も…。
えっ? えっ?
うぅ あぁ…。
あぁ うるせえ うるせえ!
あんな庶民の女 相手にしねえし!
これは 耳が痛い…。
一流の家庭になれるよう 頑張るよ。
それじゃあ 失礼します。
それで お前の用件とは?
あっ… え~っと… 別に…。
大切なのは それでも歩み寄る努力です
何もないなら帰るぞ。
アーニャ 父に好かれてるのか わからないから ちょっぴり怖い。
でも 赤点のテストでも 堂々と見せてる!
では 総裁 そろそろ。 うむ。
父上!
俺 中間試験で ステラ取ったんだ!
ま まだ 1個だけど 他の教科も もうちょっとだった。
あ… でも この間の国語のテストは 50点で… それから
あと グリフォンの工作が 金賞 取ったんだ!
それから えっと えっと…。
そうか よくやった。
父上 今日は どうして わざわざ?
ほんの気まぐれだ 気にするな。
ダミアン デズモンドの名に恥じぬよう
引き続き励め。
はい! (2人)うわぁ~ ハハッ…!
《大した会話はなかったが
デズモンド親子の距離感なりは 多少 つかめたか。
彼らの親子関係が 良好なほど
プランBにとっては 都合がいいからな。
それにしても ドノバン・デズモンド つかみどころのない男だった。
外堀から埋めていくほうが 近道だろうか。
今日 得た情報を 本部に持ち帰り 検討せねば…》
(3人)ステラ! ステラ! ステラ! ステラ…!
ただいま。 (玄関ドアの開閉音)
(ヨル)おかえりなさい ロイドさん。
(寝息)
なぜか 寝たまま帰ってきて そのまま ずっと。
お届けで~す!
ちち~ アーニャもボスと対決する~。
《コイツは 悩みなんて なさそうだな…。
それに なに 言ってるか 意味不明…》